治療の流れ

    治療期間よりも完成度を優先します

    治療の流れ

    正直に申し上げます。当院の矯正治療はスピードよりも、見た目はもちろん、正しい噛み合わせをつくることを重視しています。もちろん、なかには1年半程度で治療が終了する患者さまもいますが、基本的にはケースバイケースであることを理解しておいてください。

    矯正治療は、矯正装置で歯に無理のない力をかけ、歯槽骨(歯の根が生えている骨)のなかで少しずつ移動させる治療です。早く動かそうと、無理に強い力をかけてしまうと、かえって「痛み」や「歯根吸収」といった症状がでることもあります。また、単にきれいに並んだ段階で治療を終えてしまうと、バランスのよい噛み合わせを得ることができません。

    勉強でも、スポーツでも、上達のためにはゆっくり時間をかけて仕上げることが大切ですよね。美しい健康的な歯並びを作るために、患者さまにはぜひ理解しておいて欲しいことです。

    診療毎に口腔内写真で患者様の治療状況を記録

    治療の流れ

    初診時や、矯正治療終了時に資料としてお口の中の写真(口腔内写真)を撮る医院は多いと思いますが、当院では、治療毎に口腔内写真を撮ります。

    なぜ毎回、口腔内写真を撮るのか・・・?

    →歯の動きは、とても繊細なもので、患者さんそれぞれで動きが違います。
    前回の口腔内写真や治療内容と、現在のお口の中を比較し、その日の治療内容を決定しているのです。
    また、スタッフミーティングで、スタッフ間で患者さんのお口の中の状況を把握するためにも用いています。

    当院では、歯科医師の『記憶』のみに頼るのではなく、『記録』に残すことで、より、正確で有効な治療を行うよう心懸けているのです。

    治療の流れ

    1. 相談
    治療の流れ 治療のあらましを説明します。お口の中を見せていただいた上で写真を撮り、パソコンで口腔内を見ながら治療方法、装置、期間、費用などをお話します。患者さまの質問に対しては、たくさんの治療例をもとに分かりやすく説明いたします。

    2. 検査-1/写真・歯の型を取る・レントゲン撮影
    治療の流れ 悪い歯並びの原因を調べ、適切な治療計画を立てるために、精密検査(歯型取り、口や顔の写真撮影、レントゲン撮影、問診、口腔内チェック)を行ないます。

    3. 検査-2/顎の確認・問診・口腔内チェック
    検査1回目と2回目は2時間以上空ければ同日に行うことも可能です(平日に限る)。

    4. 診断/検査の結果の説明
    治療の流れ コンピューターによる分析、治療例、治療計画、費用などについて十分時間をお取りして患者さまに分かりやすく説明いたします。
    ご希望をお聞きして患者さまに最良の治療方針、計画でオーダーメイドの治療計画をお立てします。矯正治療に対する疑問や不安点も科学的な資料をもとに、分かりやすく、詳しくご説明いたします。
    模型の加工が診断後でよろしければ検査終了後、予約が可能であれば診断を約1週間後くらいにすることも可能です。なお検査結果に影響はありません。

    5. 治療の準備
    治療の流れ PMTC: 歯科医師や歯科衛生士が、機械的な回転器具とフッ素配合の研磨ペーストを用いて歯面のプラークや着色を除去すること。

    6. 装置の準備
    装置装着の準備をいたします。

    7. 装置の装着/装置によっては平日の午前中に来院
    治療の流れ ここから歯を動かす治療です。乳歯列(4~5歳)混合歯列(小学校低学年)成長中の永久歯列(小学校高学年~中学生)成長の終わった永久歯列(大人)、それぞれ個々の症状により開始時期は違いますが、ドクターだけでなく、患者さまのがんばりも要求される非常に大切な期間です。

    8. 治療/定期的なチェック・口腔内チェック・歯磨き指導
    治療の流れ 3~4週間に1回来院していただき、装置の調整を行います。
    歯科衛生士がお口の中全体のチェックや、むし歯のチェック、装置の状態の確認を行い、必要に応じてみがき方の指導・説明を行います。

    9. 装置の撤去/保定装置の装着
    落ち着くまで保定装置を使って後戻りしないようにします。

    10. 再診断
    治療終了後、治療の結果をご説明いたします。

    11. 保定
    治療の流れ 落ち着くまで保定装置を使って後戻りしないようにします。
    4~6か月毎に来院(2~3年観察します)
    ・噛み合わせの確認
    ・口腔内のチェック
    をおこないます

    12. 終了

    治療後のアフターケア

    矯正治療は、長い期間をかけてようやく予定通りに歯並びが綺麗になって診療が終われば全て終了、ということではありません。

    矯正治療には治療後の後戻りと言われる現象がございます。それは治療してきれいに並んだ歯がまた治療前の歯並びに戻ろうと歯が動くことを指します。これには個人差があり、ほとんど後戻りがない患者様もいれば、せっかく治療したのにまた歯並びが治療前の様に戻ってしまう患者様もいらっしゃいます。

    綺麗に歯が並び、噛み合わせも良くなったのにまた元に戻ってしまってはせっかく治療を頑張った時間や治療に費やした費用が無駄になってしまいかねません。

    一般的な矯正治療では、この綺麗に並んだ歯を元に戻らせないために、保定装置(リテーナー)という矯正治療終了後から使用する装置を患者様に付けて頂くことで後戻りを防止します。
    当院では矯正治療が終了したら、毎晩必ず寝る前に保定装置を装着すること習慣付けることご説明しています。

    診療後の定期検診

    当サイトをお読み頂きますとお分かり頂けます通り、矯正治療とは長期間を要する治療です。矯正治療の終了は患者様の頑張りがあってこそのゴールです。 しかしながら矯正治療には後戻りと呼ばれる、せっかく綺麗に並んだ歯並びが元の綺麗ではなかった頃の歯並びに戻ろうとする歯の動きをするケースがあります。

    当院スタッフは、矯正治療終了後も患者様の治療後の予後は順調であるか、後戻りしていないかといったことは大変心配するところなのです。
    ですので、患者様の矯正治療後の予後が順調であるかを確認するために、定期的(4ヶ月後に1回、半年毎に2回、その後は1年毎に1回)にご来院頂き、予後の定期検診を実施しています。

    患者様が長期間に渡り頑張って勝ち取った成果である綺麗に並び、噛み合わせも良くなった歯並び、これを末永く守っていくためにも予後の定期検診は非常に重要な役割を果たします。

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